はじめに

半世紀以上、機能ウエアに携わり、オリンピック選手や救急援助隊などの衣服で成果をあげられた、中澤先生の服作りは、人と人体への深い洞察から生まれたものです。
服をかたちにする時、形態学、解剖学の見地に立って、はるか古生代の生物から変化して成り立った人の姿までを見通す事があるそうです。衣服の業界人の中では”はみだしのはみだし”とご本人は笑いながらおっしゃいます。しかし、先生の服は、動きやすい、楽、軽い、そして美しい。衣服と人体、人体美学などの ”すがた かたち” 、形態学、解剖学で探究された”しかけ しくみ”。
この双方に焦点を当てながら、中澤先生がどのように考察され、どう表現されていくのか、著書『衣服解剖学』には書かれなかった裏話や不思議な話も含めて、具体的に紹介していきます。


【その1】
機能ウエアを作る第一歩は動きの原型をパターン上で把握する事
図1.参照

【その2】
サンショウウオ(両生類、1億4000万年前の化石が残存)に人の歩行の”動きの原型”の一つが見える
図2.参照

【その3】
スタートダッシュの姿勢やスキージャンプで飛び立つ前屈姿勢などに胎児をほうふつさせるような、もう一つの”動きの原型”を見る
図3.参照 図4.参照

【その4】 この胎児が米粒程の大きさだった時、頸の付け根にはエラを思わせる一列のさけ目、手足はヒレの恰好、小さな尻尾までついている。『内臓とこころ』(三木成夫)より
図5.参照 図6.参照


連載記事第一回「表現を支える学問と学問を支える人間性」はこちらから


監修

中澤愈(なかざわ すすむ)

東京芸術大学で美術解剖学、人体美学を、東京医科歯科大学で解剖学、形態学を学ぶ。武蔵野美術短期大学講師、実践女子大学教授、などを経て、
現在、機能系衣服デザイナーとしてスポーツウエア、特殊衣料の企画、デザイン、制作にたずさわる。

(文責:築田菜穂子:(株)築田研究室代表)

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